徒然なるままに(86)
【1週間に1度の定期便】 私のブログの熱心な読者に、私の以前の地元の友人のHさんがいる。 彼は以前はネット上でコメントを書いてくれていたが、だいぶ前にパソコンの具合が悪くなりそれ以降は手紙でコメントを送って来る。それも定期便のように、1週間に一度である。 最近の手紙には『いつも拙い文章で下手な字のコメントをお送りするので、読んで頂くのが心苦しいです。それでもこれを書くことが生活のリズムになっておりますので、ご迷惑かもしれませんが、続けさせて頂きたくよろしくお願いします』とあった。 そこまで書かれてしまうと、私は彼の生活を考えて協力するしかないのである。 【近所のシンガポール】 運河を挟んだ向こう側に建設中のタワーマンションが完成が近づき、運河沿いのテラスが通行可能となった。そこで夕食を食べに行く時に、そこを歩いてみた。 マンションは周りは整備されていて、余裕を持った造園がなされている。 夜景を見るとヤシの木の向こうに高層ビルが見えて、まるでシンガポールみたいだ。 翌日の新聞の折込広告で、そのマンションの販売価格を見て驚いた。 例えば、18階で45.42平米の部屋が7,950万円もする。 誰が買うのか? まさか国を逃げ出す中国人ではないだろうねー? 【中国人観光客】 最近は中国人観光客が目立たなくなった。個人旅行が増えたからだろうかと思っていた。ところが東電が福島原子力発電所にある処理水を海に流したことから、中国が猛反発をし日本水産品の輸入禁止措置を取った。これに反応した中国人が、日本への団体旅行をキャンセルし出したのが理由かもしれない。 また中国から直接、日本へ大量の迷惑電話を掛けて来ている。 東京都庁は中国語の自動応答で、「あなたはご存知ですか? 中国の原子力発電所には、トリチウムの年間処分量が福島の10倍にもなっているものがあります』とやっている。 小池都知事も、たまには良いことをやるなー。 処理水の排水は今後30年以上も続くのだから、中国は30年以上も日本の水産品を輸入しないのかな? 【しつこい詐欺メール】 パソコンとスマホに、毎日のように迷惑メールが送られて来る。 自宅の留守番電話にも「非表示」で、なにかの売り込み電話が入っている。 パソコンに受信しているのは、「Amazon」を騙る詐欺メールが多い。 いつも無視していたら、新しい手を使い出した。 『あなたのアカウントを使用して、別のモバイルデバイスからこの注文をしようとしました』とあった。以前より日本語もこなれて来て、怪しい感じがしなくなった。 でも決定的な欠点は「hotmail」を使っていることだ。これじゃ、私を騙せない。 【値上げの秋】 TVニュースによると、色々なものが値上がりしている。帝国データバンクによると、「9月になり2067品目が値上げされた」そうだ。私は毎日、昼は外食なので、値上がりは感じている。 幸いなことに、よく食べる「うどん」と「ソフトクリーム」は値上がりしていない。 最近だが、3年ぶりにランチで勝鬨橋近くの「ふぐ屋」に行った。 「ふぐ」を食べに行ったのではなく、「イカのかき揚げ丼」を食べに行ったのである。 そして値上げ幅に驚いた。以前は750円だったのに、いまは960円にもなっていた。 上げ過ぎじゃないの? 【落とし物】 出掛ける時は、マンションの前から都バスに乗ることが多い。 しかし停留所にはいつも大勢が並んでいて、バスに乗れても座れないことが多い。 そこで私は1つ手前(200M)のバス停まで歩いて行って、そこから乗るようにしている。最近だが、バス停の照明用鉄製ポールに、変なものが下がっているのが見えた。 近付いたら、それは家の鍵だった。 誰かが落としてしまい、それを拾った人がぶら下げたのだろう。 しかもその人は小さなマグネットをポールに付けて、それに鍵をぶら下げていた。 親切もここまで来ると「エライ!」と感じた、一日の始まりだった。 【カラクリ時計】 TOHOシネマで映画を見た後に、家に帰る時は「数寄屋橋」のバス停から乗る。 ここは時間帯によっては、「泰明小学校」の下校時間と重なり子供達が騒がしい。 「泰明小学校」とは、制服にアルマーニを採用したことで日本中に知れ渡った公立小学校である。 バス停後ろの商業施設の「マリオン」から、軽やかな音がしたので振り返った。 すると丁度、正午を知らせるカラクリ時計の音だった。 文字盤が上にせり上がり、中から鼓笛隊が現れた。 そして約4分間の演奏を行って、また後ろに消えて行った。 (おまけの話)【金価格】 約36年くらい前に、仕事の関係で何度もオーストラリアへ行った。 その時にお土産のつもりで、オーストラリアの3枚の金貨を買った。 50ドル、25ドル、15ドルの3種類の金貨である。 そして机の奥にしまい込んでいたので、すっかり忘れていた。 最近のニュースで金が史上最高値で、1グラムで1万円を超えたと伝えていたことで、オーストラリア金貨のことを思い出したのである。 引き出しの奥から金貨を取り出してみた。 宝石箱のような立派な箱に入った金貨は、ピカピカと光っていた。 そこでネットで当時の金価格とオーストラリアドル(A$)と日本円の交換レートを調べてみた。 金価格は1グラムで2,023円、1A$は約101円だった。だから当時は50ドルは5050円になる。金貨の重量であるが、50ドル金貨は15.5g、25ドル金貨は7.78g、15ドル金貨は3.10gである。 その頃でも金貨が額面で買えたとは思えないので、50ドル金貨は31,356円、25ドル金貨は15,739円、15ドル金貨は6,271円の金相場で買ったのだろうと思う。合計で53,366円の自分用のお土産だった。それが36年が経過して金価格が約5倍となったので、私のお土産も5倍の265,119円となった。 金が安全資産と言われているが、大量に持っている人の話である。 この53,366円を当時の私の会社の主力取引先のダイキン工業の株式に投資していたら、35倍以上の187万円になっていた。その点では金は株式投資から見たら、かなり見劣りがする。